珈琲と猫と煙草と…

 

作務衣な珈琲屋越後屋珈兵衛が、いかにも作務衣に似合う手打ち蕎麦なんぞをとうとう始めてしまいました。

しかも広神弥三郎直伝の十割早打ち。7分ほどで粉から打ち上げます。
変態な越後屋にぴったりな、とにかく常識破りな十割蕎麦です。
しかもうんまい。

珈琲に関しては師匠を持たず完全自己流で20年やって来た越後屋ですが、実は開店当初から自ら『無作自然流』と名乗って来ました。
弥三郎の蕎麦は、師匠が20年前に試行錯誤のうえたどり着いた誰でも簡単においしい蕎麦が打てる『魚沼自然流』。
期せずして自然流と同時期にうたい始めていたという不思議なつながりを感じながら、親譲りの手先の器用さをさらに自家焙煎で培った手指の感覚をもって、珈琲屋にして手打ち蕎麦屋という愚かな所行を可能にしてくれました。


弥三郎の蕎麦との出会いは7年前近くになります。
初めて食べに行った日から打たせてもらい、数回習いに通って店や自宅でも打って食べてみたりしました。大晦日に年越し蕎麦を打つために合羽橋でわざわざ蕎麦包丁買ったりもしてね。

以来6年、蕎麦打ちはずっとご無沙汰だったのですが、今年になって久方ぶりに弥三郎を訪れ大将と話しているうちに、頑張ってもあと1・2年、看板を継ぐ店も未だないと聞き、なんかスイッチが入ってしまいました。

その場でもう一回しっかり習い直したいから通いたいと伝え、例えば蕎麦粉を触っただけで水の分量をある程度予測できるようになるまでどのくらいかかりますか?毎週通って2~3ヶ月で覚えられるでしょうか?と。
大将は「う~ん…」と言っていたけど(笑)

実は、再び習い始めて3回目で「人に食わしてもいい」と師匠に言われました。3ヶ月どころでなく(笑)
ちょうどウチの店の長岡での7周年だったので常連さんに自分の打った蕎麦を振る舞ってみたいと思っていたところだったのです。

珈琲屋はキホンお湯さえ沸かせればいい商売。厨房ったって狭いんすよ(笑)
そこを工夫してあれこれやってるうちに、この蕎麦なら店で出せると思い始めて。
数を重ねるうちに、珈琲に食事に酒のオーダーに蕎麦が重なっても何とかできる自信がついてきて。

正式にメニューに蕎麦を加える旨を師匠に報告しに行きましたらば…

『魚沼自然流』の看板を譲り受けました。


後に引くつもりは毛頭ありませんでしたが、さすがに看板の重さにはわなわなしました。
自分でも20年越後屋珈兵衛の看板を必死で守ってきたのですから。看板の重みはわかります。


今はまだ、師匠の真似事をしてるだけですが、『自然流』の極意はすべての事象を手本とし学ぶことです。
今までやってきた珈琲同様、蕎麦ももっともっと打って経験を積んでほんのわずかな違いを感じられるように、近い将来は弥三郎のようにいつでも体験蕎麦打ちをしてもらえるように、ゆくゆくは師匠が果たせなかったことにまで踏み込んで行けるようになれればと思っております。


長くなりましたが、珈琲屋越後屋珈兵衛の蕎麦屋としての決意表明です。


二足の草鞋だけでも大変なのに、どちらも偏屈な稼業(笑)
でも逆に、偏屈な珈琲屋を20年以上もやってきたからこそ活かせる部分も、自分にしかできないこともあると思っています。

ますます偏屈になっていく越後屋を今後ともよろしぅお頼み申します。
もっと勉強させてくださいませ_(_^_)_

お知らせ

年末年始の営業予定

年内は休まず営業いたします。
30日は月曜ですがやります。29日は日曜ですがたぶん遅くまでやります。
大晦日は17時まで営業します(食べ物のラストオーダーは16時です)。

元旦は恒例の湧き水汲みのためお休みして、2日から営業します。
2・3日は暗くなったらお客さんの入りと人の流れを見て早じまいするかも。
4・5日は通常営業の予定です。

てすと3

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